友人の結婚式に寄せて
結局はこういうスタイルに落ち着くと言う(書き方の話)
先日は中学からの友人の結婚式だった。
黙っていれば可愛い彼女の事だから遅かれ早かれ結婚するだろうな、と昔から思っていたが遂にこの時が来たか…と戦に臨む武士のような心持ちだった。
Twitterには文字数の制限の都合上色々書けたり書けなかったりがあるが、なに、ここはわたしのブログだ。あることない事津々浦々と書いてやろうじゃあないか。
わたしは生まれも育ちも東京であるが小学校卒業後に諸事情あって現在の住まいに引っ越してきた。右も左もわからない自分にとっては慣れ親しんだ東京とは打って変わって日本代表も真っ青なアウェーだ。方言を使うクラスメイト達にニュアンスで何とか応えたりしていた折に、わたしは後ろの席の子と仲良くなった。その子が切っ掛けで、高卒後にはほぼ連絡の取れなくなったA嬢、このたびの大変めでたい場に同席したY(以下神)とよくつるむ様になっていた。
彼女らがきっかけで他にも何人か友人が増えていくのだが、新婦もその一人だった。
最初に会敵…エンカウント…会って喋った時の感想は「個性的なひとだな」と思った。ただ悪いやつではないなって思ったから、今もこうして良い関係が築けているのだと思う。
最初はクラスも違うのでなかなか喋る機会はなかったものの、我が母校はいわゆるヤンキー校みたいな感じで、授業がだるいから帰りのホームルームしか出席しなかったり、授業中にふらっと廊下に出て出歩いたり、敷地内からタバコの吸い殻が見つかったり、トイレからお酒の缶が出てきたり、喧嘩でガラスを割ったり、校門前の道路を爆走するマフラーを吹かしまくったバイクが現れたり、新聞沙汰になったらしいリンチで後輩をシバいた奴がいるとかなんとか、だいたい実話だがなかなか世紀末み溢れる学校だったためこの学年だけ3年次もクラス替えがあったと言う真偽不明の噂を聞いがその際に同じクラスになったことでよく話しつるむ様になった。そんな折に彼女の自宅とわたしの自宅が近いと言う事を知った。
高校は違う学校に進学した。彼女と神は学科は違うものの同じ学び舎に通い、わたしがあずかり知らぬ親交を深めていったのだと思う。わたしもそれなりにメールなどでやり取りをしていたが、やはり日常の渦と言うものはすぐに郷愁を押し流し高校の頃の友人に時間を割き、当時のめり込んでいたゲーセン通いを加速させていった。とはいうもののそこはヲタク。地元で開かれるイベントなどで出会ったりあらかじめ一緒に行くことを決めておけば、一緒に行ってわいわいしたりするのであった。
高校を卒業し、わたしは地元企業に就職した。就職してから確か記憶が正しければ彼女は東京に上京し、美術の何某かの教育機関に通っている、と言う話をたぶんmixiかメールか、恐らくそのあたりのツールで聞いたと記憶している。
それからしばらくしてわたしの普段の時間つぶしがmixiからTwitterに変わって少しして、彼女がTwitterをやっていると言うものだから相互フォローしてとか何とかやって、こうして現在に至る。
彼女が東京から地元に戻ってきたときは神と3人で飲んだり、20代も後半になってきたときにはお互い平日休みの時に山だったりうろついたりして遊んだ。会っても居ないし連絡も取ってない時期は確かにあったけれど、Twitterと言うツールのお陰で彼女が平常運転だと言うのが手に取るように分かっていたし、個性のとがり方が半端ないのでそれはそれで変わっていないことがわかって安心した。
彼女が旦那氏と付き合い始めてから一度だけ彼女と旦那氏と神とで、彼女の家で宅のみをしたことがあるが、その時から割と結構イチャイチャしていたので、友人に彼氏を紹介するっていうのは、まあそう言う事なんだろうなと思ったし、まあそうなったな、と思う。神はわたし以上に何度か彼女らと飲んでいるらしいが、わたしより長く深い付き合いをしているのだから妥当かなと思った(謎の上から目線)
そして月日は流れ昨年10月、京都で刀剣の展示があるので目覚まし代わりの母を連れて京都に足を運び、ホテルにチェックインして荷物を置き、夜の京都タワーでわいわいしてるのをTwitterで呟いていたらそのリプライに
「結婚式やるからお前来いよ!」
始発で地元を出て乗り遅れまいと急いで新幹線ホームの売店で朝食代わりの弁当を買い、追加料金のかからない時間帯の新大阪行きの新幹線に乗って、京都に着くなり荷物を預けて行きたいところを少し巡り、平日にも関わらず京都国立博物館の人の多さと展示物の充実さに思考停止し、お土産や図録を買ってさあホテルと言った折に宿泊先からオーバーブッキングのため京都ホテルオークラに移動してほしいとお願いされて承諾し、ホテルに着くなりお偉い人から名刺を手渡され深々と頭を下げられ、ウエルカムドリンクの水をがぶ飲みしてちょっと一息つき夜の京都に繰り出して緊張の糸がふっと解けている中での寝耳に水嬉しい知らせに驚きと喜びと「いや今かよ!」と言うちょっとのツッコミをしつつ、既に入籍は済ませているとか言うものだからわたしの頭の中でヤバイTシャツ屋さんのハッピーウェディング前ソングが頭を流れたのであった。
ヤバイTシャツ屋さん - 「ハッピーウェディング前ソング」Music Video - YouTube
後に神と遊んだ時に「あの時は大人しかったが旦那も滅茶苦茶ぶっ飛んでる」と聞き、この嫁にしてこの旦那ありというかこの旦那にしてこの嫁ありというか、そんなものが浮かんだから恐らく別れることはない、と思う、たぶん。こればっかりは断言出来ないから夫婦関係が持ちつ持たれつ末永く続いてくれると非常に嬉しい。
そんなこんなで年末にそれとなく上司に伝え、年が明けて日付が確定した折に休みの申請をいち早くし、2か月前にはホテルを予約し、1か月前にお呼ばれドレスを調達し、ぎりぎりで小物類とヘアサロンを調達しと、改めて参加する側も結構骨が折れるなとそう思ったが、友人の晴れ舞台、ここでやらなきゃ女が廃るってことで気合とか諸々でひとまずは乗り切りました。
わたしの詳細な行動とかも書こうかなと思いましたが、それはまた後で。
しかし彼女が結婚か…。兎にも角にも、夫婦仲は良好みたいだしこれからも仲良く過ごしてほしい。
あまり身近に結婚する人間が少ないので何といえばいいか言いよどむのだけど、そもわたしたちくらいの年齢ならとっくに結婚して子供がいてもおかしくないんだよな、と。そう考えると一縷の望みと言うか希望の光のように見えてくるが、なんだか自分のことだと思えるくらいに酷く安心しきっている自分がいるのも事実。
例えばこの年齢でやれ婚活だなんだと躍起になっている女性にとってはこの「友人の結婚式」と言うものは悲喜交々と言うか、めでたい気持ちやら嫉妬やら羨望やらが入り混じり何とも言えない気持ちになるのだろう、と思う。
わたしは、どうなのだろう。
書いていて思ったのだがこれを考えると闇しか見え無さそうでちょっと怖いゾ。闇と言うか無だと思う。これもまた別の機会に。
何だかんだ言って彼女も無事に将来の伴侶を得たことは嬉しい限りだし、神をはじめ高校時代の友人も器用にやれば結婚できなくない、とわたしは思っている。
皆、わたしと違って才や学ある友たちだ。
神は絵がうまいし姪っ子で慣れているのか子供の扱いも上手い。
S嬢は可愛いし自分の考えている事や目標がしっかりしている。
馬氏は家事全般が得意で家庭的。胃袋を掴むのは王道。
N嬢は鍵盤がうまいし頭も良い。石橋を叩いて渡る堅実性と経験したことをユーモラスに語ることがうまい。
提督は嫁が居る。理解者が居ると言うのは一番の強みだ。
K氏はゲームがうまいし、しょっちゅうどこか行っている。職業柄と言うのもあるんだろうが、趣味に対するフットワークは軽い方が良いしバイタリティーもあるし何より優しい、いい奴だ。
確かにそれぞれ欠点はある。生きているからこそ。だがそれを補って余りある長所が光っているし、その武器をうまく使える様になれば道は拓けてくると思う。皆それぞれの光が、今のわたしには少し眩しいのかもね。
話が逸れてしまったが、友人が結婚してマジでとてもガチで嬉しいです。マジパねえ的な。
締めの言葉をどうしようか迷っているけどいいものが浮かんでこないし眠いしもうこんな時間だしちょっと古く平成的に締めようと思います。
祝ってやる!リア充末永く爆発しろ!!